(2)「市民節電所」とは

① 市民の省エネ・節電等は、なぜ進まないのか?

 多くの市民の省エネ・節電活動では継続的な省エネ行動が出来ておらず、効果も上がっていないという現実があります。その理由には、
 1) 省エネの必要性の認識不足 ⇒ 省エネ行動に向かない ⇒ 効果が上がらず、継続できない、
 2) 啓発、活動支援、情報提供が不十分 ⇒手段が目的になっていない?
 3) 身近な適切な目標設定がない、
 4) 省エネ行動のインセンティブがないなど
といろいろありますが、一言で言うと、適切な政策が実施されていないと言えます。
 このような認識から、「市民節電所」を提案します。


② 「市民節電所」とは

市民節電所(正式には市民省エネ・節電所ですが、こう略
します)と言っても、発電所のように大きな施設や設備な
どのハードも、多額の資金も必要ありません。ただやる気
があれば、短時間の準備ですぐにもスタートできます。
 節電によって生じる余剰電力は発電所を新しく建設する
ことと同じ価値があるという考えから節電所、あるいは
ネガワット(negawatt)と呼ばれます[注]。
 省エネ・節電等に取り組む市民が集まったグループを
「節電所(正確には省エネ・節電所)」と見なすことがで
きます。
 これら節電所と事務局の情報交換や経済的手段での役割
を協定で明確にし省エネ・節電等の実を上げることを目指
す団体、あるいはその活動を「市民節電所」と呼ぶことに
します。
 市民節電所に参加する人やグループが集まれば、省エネ・節電量を増やせるし、またメンバーやグループが替わってもそれを繋ぐことで、大きな省エネ・節電量を永続的に目指すことができます。
 なお、市民節電所を模式的な表すと、図のようになります。

[注] ベーター・ヘニッケ、ディーター・ザイフリート、朴勝俊訳(2001)『ネガワット 発想の転換から
  生まれた次世代エネルギー』省エネルギーセンター。